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2007年2月 6日 (火)

怒るGordon

Gordonが自分が使うはずだったベッドが綺麗なままなのを見てもう一度質問してきた。

「チリットは昨日泊まらなかったの?何もしてこなかった?」

「泊まらなかったよ。でも・・・

実は昨日チリットにしゃぶられてちょっとケツに入れられた

でもできないって言ってたら帰ったみたい。」

ファック!チリットは君をファックしたのか?僕は君は酔っているから何もするなと昨日の夜彼に言ったのに!」

「ごめん」 そう言って俺を抱きしめてキスをした。

キスをされるのが嫌だった。昨日はノイとしていたんだから。

「Gordonのせいじゃないよ。」

「いや、僕のせいだ」

「俺は大丈夫だよ」 

「いや、大丈夫じゃない」

自分がレイプされたことより泥酔した俺を放ってGordonがノイと一緒に行ってしまったことのほうがつらかったよ。

そう言いたかったけど言えなかった。

ここでさっきのネットカフェに料金の10倍近い金額のお金を渡したことに気づいた。

そう言うとGordonは「もう一度行ったほうがいいけど確かなの?

行くか行かないかは君が決めないと。」

ラオスには騙すような人はタイに比べたらほとんどいないように思えた。

Gordonも付いてきてくれて再びネットカフェに行って事情を話すと会計をした本人も後から気づいていたようでお釣りを返してくれた。

歩きながらGordonが

「ノイに頼んで滝まで行くバンを25ドルで手配してもらったよ。」

「えー?高くない?どのくらいかかるの?」

「1時間ちょっと。往復で2時間だからいいと思う。」

今まであんなにケチだったのにどうしたことだろう。

昨日のパーティーでノイにラオス人の平均収入について聞いたことを話そうとしたら先に行ってしまって言いそびれた。

一人、部屋に戻って出かける準備をしてチリットが忘れていったベルトと時計を持って出た。

Gordonはゲストハウスの入り口で座っていた。

ノイはゲストハウスのことをチェックしていて彼から話しかけられるのを待つことにした。

Gordonのそばに座り、

「これ昨日チリットが忘れていったんだ。」と言った。

Gordonはまた「ごめんね」と俺の肩をさすっていた。

俺がレイプされたことには罪悪感を感じているようだったが俺をほったらかしにして

ノイと寝たことにはGordonはまったく背徳感はないようだった。

ノイが来て忘れ物を渡したあとしばらくバンが来るまで待つようなのでまたノイのレストランへ行ってお茶をした。

「本当に昨日のことはごめん。」

「もういいよ。」 言われるたびに思い出すし。

「彼を許してあげるつもり?」

「たぶん許さない。告訴するよ。」

この時点で段々とGordonの言っていることが聞き取れなくなって何度も聞き返し、英語を話すことも今までのように出来なくなってきていた。

二人の後ろを付いて歩くだけだったから英語を話さなかったのも一因だが

前にカナダでカナダ人の彼氏と同棲していた日本人友達が日本に帰れる日が決まったとたん、彼氏の言っていることがまったく理解できなくなったと言っていたのを思い出した。

そこにノイが来たが俺らの雰囲気を察してかほとんどしゃべらないでその場は沈黙に包まれた。

俺が落ち込んでたらせっかくの旅行が台無しになってしまう。

ノイに話しかけた。

「滝までって車で1時間くらいかかるんだって?綺麗?」

なんとか場が和んだ。

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